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エルメスに足を運ぶようになるまで。
さて、私がエルメスのお店に伺うようになったのはけっこう遅く、30代半ばからでした。それまでも、シルバージュエリーなど欲しい小物があったときにはちょこちょこ買っていましたが、バッグは入手困難で高価なこともあって、あまり興味の対象ではなかったんです。
店舗に行って高いお金を出したとしても欲しいものが買えないなんてありえない!という感覚だったので、それでも多くの人が製品をほしがるエルメスという存在はなんとなく不可解に思っていました。
そんな私がエルメスに興味を持ったきっかけは、同年代の友人が、いつも自然に様々なバーキンやケリーなどのバッグを持っているのを見て、素敵だなぁと思ったことでした。
どのように入手されているのか尋ねたところ、彼女はエルメス歴が長く、スカーフなどの小物もたくさん買っていらして、仲の良い担当さんもいらっしゃるとのこと。その担当さんから、いろいろなバッグのご紹介を受けるとのことでした。要は、長年の顧客でいらしたんですね。
それを伺って、うーん…、とちょっと及び腰になりました。これから長年通って顧客になるには道のりは遠いし、短期間でバッグ以外のものをたくさん買ってお目当てのバッグを紹介してもらうという技を使う財力もない…、と思ったからです。それでも、とりあえず友人にお願いして、担当の方をご紹介していただくことに。
そのときはとにかく、ちょっとでもバーキンなどのバッグが手に入る足がかりができればいいかな、という気持ちでした。
そして、実際にエルメスの店舗に行き、店員さんとお会いしていろいろとお話しするうちに…、エルメスというブランド、そして、ものづくりとものを売るということについて、じっくりと考えさせられることになるのです。
次回ブログに続きます。